アズリテ
経済学入門・ レッスン 1 / 5
社会科学 / 経済・金融

経済学とは何か

読了目安 2/灯る概念:

経済学は「お金の学問」ではない

経済学と聞くと、株価やお金もうけの学問だと思われがちです。しかし経済学の本当のテーマは、もっと身近なところにあります。それは「限りある資源を、どう使うか」という問題です。

私たちの時間は1日24時間しかありません。お金にも、働ける人の数にも、石油や土地にも限りがあります。このように資源に限りがあることを、経済学では希少性と呼びます。希少性があるからこそ、私たちは常に「選択」を迫られます。

すべての選択にはコストがある

放課後に2時間あるとします。アルバイトをすれば3,000円稼げますが、その時間で資格の勉強をすることもできます。アルバイトを選んだとき、あなたは「勉強によって得られたはずの成果」をあきらめたことになります。

このように、ある選択をしたことであきらめた、次善の選択肢の価値機会費用と呼びます。お金を1円も払っていなくても、選択には必ずコストがあるのです。これは経済学で最も重要な考え方のひとつです。

トレードオフ:あちらを立てればこちらが立たず

何かを得るためには、何かを手放さなければならない。この関係をトレードオフと呼びます。

  • 働く時間を増やせば、収入は増えるが自由時間は減る
  • 国が防衛費を増やせば、教育や福祉に回せる予算は減る
  • 環境規制を強めれば、環境は守られるが企業のコストは増える

個人の生活から国の政策まで、トレードオフのない選択はほとんどありません。経済学は、このトレードオフを見えるようにし、「どちらを選ぶと何が起きるか」を筋道立てて考えるための道具箱なのです。

このコースで学ぶこと

次のレッスンからは、市場で価格が決まる仕組み(需要と供給)、物価の変動(インフレとデフレ)、国の経済の大きさ(GDP)、そして政府と中央銀行の役割(金融政策と財政政策)を順番に見ていきます。ニュースで毎日流れる経済の話題が、ぐっと立体的に見えてくるはずです。

理解度チェック

全問回答でレッスン完了・概念が灯ります
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Q1経済学が学問として出発する土台となる考え方はどれですか?
Q2「機会費用」の説明として正しいものはどれですか?
Q3「トレードオフ」の例として最も適切なものはどれですか?