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今日のニュース2026年9月10日

ラスカー賞に柳沢正史氏——突然眠り込むマウスから見つかった『覚醒』の物質

3 行サマリ
  • 米国の権威ある医学賞「ラスカー賞」の2026年基礎医学部門に、筑波大の柳沢正史教授と米スタンフォード大の
  • エマニュエル・ミニョー教授が選ばれたと2026年9月9日に発表された。柳沢氏は1998年、脳内物質
  • 「オレキシン」を作れないマウスが突然眠り込む症状を示すことに着目し、オレキシンが覚醒の維持に
  • 関わることを解明。この発見は後に不眠症・過眠症治療薬の開発につながった。
この記事の概念脳科学科学的方法

このニュースを読むための教養

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脳という臓器
神経細胞が出す物質が脳の働きにどう関わるかという基礎を先に押さえる・約 2
まず 2 分で学ぶ

教養の視点

「なぜか突然、眠り込んでしまうマウス」——1998年、筑波大の柳沢正史氏の研究室で見つかったこの奇妙な現象が、28年後の2026年9月9日、米国で最も権威ある医学賞の一つ「ラスカー賞」の受賞へとつながりました。基礎医学部門に、柳沢氏と米スタンフォード大のエマニュエル・ミニョー教授が選ばれたのです。

柳沢氏が着目したのは、脳内で「オレキシン」と名付けた物質を作れないようにしたマウスでした。狙っていたのとは別に、このマウスが「ナルコレプシー」に似た、突然眠りに襲われる症状を示すことに気づいたのです。ここから、神経細胞がやり取りする物質であるオレキシンが、脳の覚醒状態を保つことに関わっているという仕組みが明らかになりました。予想外の観察結果を手がかりに、当初の狙いとは違う発見にたどり着く——これは基礎研究にしばしば起きる進み方です。

この発見は、その場で終わりませんでした。オレキシンが覚醒を保つ仕組みが分かったことで、不眠症・過眠症という睡眠の異常に対する新しい治療薬の開発につながっていったのです。一つのマウスの奇妙な症状から、実際に人の役に立つ薬まで——「効く」と確かめるまでの道のりには、基礎研究の発見から臨床応用まで、長い検証の積み重ねがあります。

小さな「あれ?」という気づきが、何十年もかけて医療を変えることがある。基礎研究のニュースを読むときに、覚えておきたい視点です。

読み解きチェック

学んだ概念を、この記事に当てはめてみましょう
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Q1柳沢氏は、特定の脳内物質を作れないようにしたマウスを観察する中で、狙っていたのとは別の「突然眠り込む」という予想外の症状に気づき、そこからオレキシンの働きを解明しました。この研究の進み方をどう理解できますか?
Q2記事によれば、1998年のオレキシンの発見は、その後の不眠症・過眠症の治療薬開発につながりました。この経緯から読み取れる、基礎研究についての説明として最も適切なものはどれですか?

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