米連邦準備理事会(FRB)が、政策金利を0.25%引き上げて3.75〜4.00%にすると決定しました。利上げは2023年7月以来、3年2カ月ぶりです。
数字だけ見ると「また上がった」で終わってしまいますが、もう一つ注目したい点があります。採決が12対0の全会一致だったことです。7月の会合では3人が反対していたので、中央銀行の内部でも「引き締めが必要」という見方が急速に揃ったことがうかがえます。
さらにFRBは、政策金利の先行き見通し(通称「ドットプロット」)も同時に公表しました。2026年末の想定を4.1%に上方修正し、年内にもう1回の利上げを予告する内容です。これは利上げそのものより広い意味を持ちます。金融政策には、実際に金利を動かす手段だけでなく、「これから何をするつもりか」を前もって伝えて市場の期待に働きかける、フォワードガイダンスという道具もあるからです。市場はこの予告を読んで、発表を待たずに金利や為替を動かします。ウォーシュ議長は今回の措置を「緩和の一部を取り除いた」と表現し、「インフレは高すぎ、長すぎた」と述べています。