総務省が「敬老の日」に合わせて毎年まとめている高齢者統計。今年も新しい数字が更新されました。65歳以上の人口は3624万人で、前年より2万人増加。総人口に占める割合は29.6%となり、過去最高を更新しました。男女別に見ると、女性は32.6%、男性は26.3%と、女性のほうが高齢者の占める割合が高くなっています。
さらに目を引くのが国際比較です。人口4000万人以上の39か国で総人口に占める65歳以上の割合を比べると、日本がトップでした。2位のイタリア(25.6%)、3位のドイツ(24.2%)と比べても、差は小さくありません。高齢化は多くの先進国に共通する現象ですが、日本はその進み具合が世界の中でも際立って進んだ段階にある、ということがこの数字から読み取れます。
ただし、この統計にはもう一つ見逃せない数字があります。65歳以上の就業者数は943万人で、比較可能な1968年以降、22年連続で過去最多を更新し続けているのです。高齢者の4人に1人が働いている計算になります。「高齢化」と聞くと、支えられる側が増えていくイメージが先に立ちがちですが、実際には支えられる側であると同時に、働き手として社会を支え続ける側でもある人が増えている、という両面を、この統計は同時に映し出しています。