アズリテ
ニュース2026年8月11日

「みちびき7号機」打ち上げ成功——GPSは、なぜ相対性理論の補正なしには使えないのか

3 行サマリ
  • JAXAは11日朝、種子島宇宙センターからH3ロケット9号機を打ち上げ、日本版GPSとも呼ばれる
  • 測位衛星「みちびき」7号機を予定の軌道に投入した。打ち上げから約29分後にロケットから
  • 分離され、日本が独自の測位網を持つ体制に一歩近づいた。
この記事の概念宇宙開発相対性理論

このニュースを読むための教養

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人工衛星が支える暮らし
測位衛星が暮らしを支える「見えないインフラ」だという土台の理解・約 5
まず 5 分で学ぶ
相対性理論——時間と空間は伸び縮みする
GPS衛星の時計が、なぜ相対性理論の補正を必要とするのか、の物理的な仕組み・約 3
まず 3 分で学ぶ

教養の視点

11日朝、種子島宇宙センターからH3ロケット9号機が打ち上げられ、日本版GPSとも呼ばれる測位衛星「みちびき」7号機が、予定の軌道に投入された。打ち上げから約29分後、ロケットから衛星が切り離され、日本が他国の衛星に頼らず位置情報を維持できる体制に、また一歩近づいた。

打ち上げのニュースは、どうしてもロケットや衛星という「モノ」に目が向きがちだ。しかし今回、一緒に確かめておきたいのは、その正確さを裏側で支えている、意外な物理法則である。実は、測位衛星は、相対性理論の補正なしには、正確に動かない。

衛星は猛スピードで地球を回っているため、地上の時計より進み方が遅くなる(特殊相対性理論の効果)。一方で、地上より重力の弱い高い場所にいるため、時計は逆に速く進む(一般相対性理論の効果)。この二つを差し引きすると、衛星の時計は地上よりわずかに速く進み、補正しなければ位置情報は1日で数キロメートルもずれてしまう。100年前の抽象的な理論と思われがちな相対性理論は、実はスマホのカーナビの中で、毎日静かに働いているのだ。

次に測位や宇宙開発のニュースに出会ったとき、「正確さの裏には物理法則がある」と知っておくと、見え方が少し変わってくる。

読み解きチェック

学んだ概念を、この記事に当てはめてみましょう
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Q1記事によれば、みちびきのような測位衛星の時計を相対性理論で補正しないと、何が起こりますか?
Q2みちびきのような自国の測位衛星を持つことのねらいとして、記事の文脈に最も近いものはどれですか?

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