8月13日11時ごろ、太陽系の中で地球が彗星の残したちりの帯を横切り、ペルセウス座流星群が極大を迎えます。日本からは昼間にあたるため、実際に見ごろなのは12日夜〜13日未明と、13日夜〜14日未明。今年は極大日が新月と重なり、月明かりに邪魔されない好条件がそろいました。空の暗い場所なら、1時間あたり35個ほどの流星が期待されます。
同じ「天体の予測」でも、この数字の性質は8月10日にお伝えした日食とは違います。日食は月・地球・太陽の軌道計算から、いつ・どこで起きるかを秒単位まで言い切れる決定論的な現象でした。一方の「1時間35個」は、確率が教える"期待値"、つまり多くの観測を平均したときの目安にすぎません。実際にその1時間を数えてみたら20個かもしれないし、50個かもしれない——それは予報が外れたのではなく、期待値のまわりに自然に生じるばらつきです。
天気予報の「降水確率30%」も同じ発想で読めます。数字が示すのは「その条件で何が起きやすいか」という傾向であって、次の1回の結果を保証するものではありません。予測できる現象にも、言い切れる種類と、平均でしか語れない種類がある——流星群を見上げるときは、そんな目でも夜空を眺めてみてください。