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今日のニュース2026年8月27日

水素をパン酵母と鉄でつくる — 貴金属いらずのグリーン水素技術

3 行サマリ
  • 東北大学・北海道大学・九州大学の共同研究チームが、バイオマス由来の多価アルコールを水素の運び役にし、
  • 貴金属の代わりに鉄イオンとパン酵母を使って水素を貯蔵・放出する技術を実証した。
  • 従来の貴金属触媒に頼らない、資源制約の少ない水素製造・貯蔵サイクルとして注目される。

このニュースを読むための教養

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エネルギーをどう得るか
再生可能エネルギーの長所と課題(蓄エネルギーの難しさ)を知っておくと、この技術の意味がつかみやすい・約 4
まず 4 分で学ぶ
資源に限りはあるか
「資源の有限性」という緊張を知っていると、なぜ貴金属を使わないことが重要なのかが分かる・約 5
まず 5 分で学ぶ

教養の視点

「水素社会」と聞くと、燃料電池車やタンクの列を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも技術者たちが本当に頭を悩ませてきたのは、水素を"作る"ことより"どう運び、どう蓄えるか"という地味な問題です。気体のままでは体積が大きすぎ、圧縮にも液化にも大きなエネルギーとコストがかかります。

そこで研究されてきたのが、水素を化合物に溶け込ませて液体として運ぶ「LOHC」という発想です。ただし水素を出し入れする触媒には、白金などの貴金属を使うのが定石でした。再生可能エネルギーを支える技術の多くは、実は稀少な資源に頼っているという弱点を抱えています。資源の有限性という緊張は、太陽光パネルのレアメタルだけでなく、こうした裏方の材料にも及んでいるのです。

東北大学・北海道大学・九州大学の研究チームは今回、貴金属の代わりに鉄イオンとパン酵母を使う方法を実証しました。バイオマス由来のアルコールに水素をため、安価な鉄イオンが触媒として水素を出し入れする仕組みです。材料はどれもありふれていて、供給が特定の国や地域に偏ることもありません。

技術そのものの性能を大きく上げたというより、「同じことを、稀少な資源に頼らず実現した」点にこの研究の値打ちがあります。再生可能エネルギーの普及を阻んできたのは技術の限界だけでなく、それを支える裏方の資源制約でもあった——そう見ておくと、次に届くエネルギー技術のニュースも、もう一段深く読めるはずです。

読み解きチェック

学んだ概念を、この記事に当てはめてみましょう
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Q1この研究が、水素を貯蔵・放出する触媒に貴金属ではなく鉄イオンとパン酵母を使ったことの意味として、最も適切なものはどれですか?
Q2記事によれば、この技術で水素を貯蔵する「運び役」として使われているのは何ですか?

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