アズリテ
今日のニュース2026年8月21日

日本のEEZは世界6位の広さ 洋上風力の法改正で「隠れた海の領土」が動く

3 行サマリ
  • 公益財団法人自然エネルギー財団は2026年8月20日、洋上風力発電の動向をまとめたインフォパックを
  • 公表した。世界の洋上風力の累計設備容量は2025年末時点で91.4ギガワット(IRENA調べ)に達した。
  • 日本では2026年4月の法改正により、洋上風力発電の対象海域が従来の領海・内水から、排他的経済水域
  • (EEZ)にまで拡大された。

このニュースを読むための教養

準備 0/1 完了
エネルギーをどう得るか
再生可能エネルギーの長所と『安定供給の課題』という弱点を、基本から読むため・約 4
まず 4 分で学ぶ

教養の視点

日本の排他的経済水域(EEZ)は約447万平方キロメートルと、世界で6位の広さを持ちます。陸地面積(約38万平方キロメートル)の11倍以上——「国土が狭い」と言われる日本ですが、海の領土は実はかなり広いのです。2026年4月の法改正で、この広大なEEZが洋上風力発電の対象海域に加わりました(公益財団法人自然エネルギー財団、8月20日発表)。従来は領海・内水に限られていた案件形成が、沖合まで広げられるようになったのです。

洋上風力は再生可能エネルギーの一種で、自然の力を使い、燃料も枯渇せず、温室効果ガスも出しません。ただし、どのエネルギー源にも一長一短があります。洋上風力の弱点は「天候や海況に左右され、安定供給に課題がある」ことです。この弱点を補う一つの答えが、設置できる海域そのものを広げることです。世界全体の洋上風力の累計設備容量はすでに91.4ギガワット(2025年末時点)に達しており、日本もEEZという新たな敷地を得たことで、世界の流れに追いつく足がかりを手にしました。

とはいえ、日本政府が掲げる2030年までに10ギガワットという目標に対し、現状の年間導入ペースは0.3〜0.5ギガワット程度にとどまります。海域が広がっても、実際に発電所として稼働するまでには、コストや工期といった別の壁が立ちはだかります。

エネルギーのニュースを読むときは、「使える場所が増えた」ことと「実際に使われている」ことを、分けて見る視点が役立ちます。制度の変化はスタート地点にすぎず、そこから実際の発電量に変わるまでには、まだ長い距離が残っています。

読み解きチェック

学んだ概念を、この記事に当てはめてみましょう
0 / 2
Q12026年4月の法改正で、日本の洋上風力発電の対象海域はどう変わりましたか?
Q2洋上風力発電について、記事の内容から読み取れる「海域は広がったが、実際の普及は簡単ではない」ことを示す事実はどれですか?

さらに深く

同じ日のほかのニュース

同じ概念の過去ニュース

再生可能エネルギー・エネルギーの保存と変換