アズリテ
ニュース2026年9月25日

都内の中古マンション、2年4カ月ぶり下落——「平均が下がった」を読むときの一呼吸

3 行サマリ
  • 東京カンテイの発表によると、8月の東京23区の中古マンション平均価格(70平方メートル換算)は
  • 前月比0.4%安の1億2677万円で、3カ月連続の下落。25カ月連続で続いた最高値更新は5月で止まった。
  • 千代田区など都心6区は0.7%安の1億8068万円で、4カ月連続で下がっている。

このニュースを読むための教養

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家賃と住宅価格は、どう決まるか
住宅の値段が、買いたい人と売りに出る物件の綱引きで決まる基本を先に知っておくと、下落の意味が読みやすい・約 5 分
まず 5 分で学ぶ
金利を読み分ける
金利の動きが、ローンを組んで買う人の負担を通じて住宅需要に効く経路を掴む・約 2 分
まず 2 分で学ぶ

教養の視点

不動産調査会社の東京カンテイによると、8月の東京23区の中古マンション平均価格(70平方メートル換算)は1億2677万円で、前月より0.4%下がり、3カ月連続の下落になりました。5月までは25カ月連続で最高値を更新していたので、流れが変わったように見えます。

こういうニュースで、つい「マンションが値下がりした」と受け取りがちですが、一呼吸おきたいところです。ここで測っているのは、売りに出ている物件の価格をならした平均です。家賃と住宅価格の決まり方は、買いたい人と売りに出る物件の綱引きでした。価格が上がり続けると、手が届く買い手が減り、綱引きの均衡が動きます。東京カンテイの担当者も、購入しづらい価格設定が続けば、東京以外でも上昇の勢いが鈍る可能性を指摘しています。一方で、平均は「どんな物件がどれだけ出たか」でも動きます。広さや立地の違う物件が多く出れば、個々の値段が変わらなくても平均は変わる。3カ月、4カ月と続く下落を見るのは、その揺れをならして傾向を見るための工夫、と考えると納得しやすいです。

もう一つ、見ておきたいのが金利です。住宅はローンで買う人が多く、金利が上がると毎月の返済額が増えて、買える金額の上限が下がります。今回の記事は金利との関係に踏み込んでいませんが、今後「金利上昇が住宅需要に効くか」が議論になったとき、どこを見ればいいかの手がかりになります。この手の統計は、「何を測っている数字か」と「どれくらい続いているか」の二つを問うと、読み違いにくくなります。

読み解きチェック

学んだ概念を、この記事に当てはめてみましょう
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Q123区の平均価格が「25カ月連続の最高値更新」から下落に転じたことを、需給の考え方で読むと、最も自然な見方はどれですか?
Q2「平均価格が0.4%下がった」という数字を読むときに、気をつけたいことはどれですか?

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