アズリテ

レッスン 3 / 5読了目安 約2

インフレとデフレ

物価という「体温」

経済全体でモノやサービスの値段がどう動いているかを表すのが物価です。物価は経済の体温のようなもので、上がりすぎても下がりすぎても不調のサインです。

物価全体が継続的に上がることをインフレーション(インフレ)、逆に下がり続けることをデフレーション(デフレ)と呼びます。ポイントは「全体」かつ「継続的」であること。アイスが夏に値上がりするだけならインフレとは呼びません。

インフレ:お金の価値が目減りする

インフレが起きると、同じ1万円で買えるものが少しずつ減っていきます。つまり、インフレとはお金の価値が下がることでもあります。

インフレには主に2つのタイプがあります。

  • 需要が引っ張るインフレ:景気が良く、みんなが買いたがるので価格が上がる
  • コストが押し上げるインフレ:原材料費や人件費の上昇が価格に転嫁される

適度なインフレ(年2%程度)は経済が成長している証拠とされますが、行きすぎると生活を圧迫します。とくに賃金の上昇が物価に追いつかない場合、実質的に貧しくなってしまいます。

デフレ:安くなるのに歓迎できない理由

「物価が下がるなら嬉しいのでは?」と思うかもしれません。しかしデフレが続くと、経済には悪循環が生まれます。

  1. 「待てばもっと安くなる」と消費者が買い控える
  2. モノが売れず、企業の売上が減る
  3. 企業が賃金を下げたり、雇用を減らしたりする
  4. 収入が減った人々がさらに消費を控える

この悪循環をデフレスパイラルと呼びます。日本経済は1990年代後半から長くデフレ傾向に悩まされ、「失われた30年」と呼ばれる停滞の一因とされています。

物価はどう測る?

物価の動きは、家計が購入する代表的な商品やサービスの価格を集計した消費者物価指数(CPI)などで測られます。ニュースで「消費者物価指数が前年比2.5%上昇」と聞いたら、平均的な買い物カゴの中身が1年前より2.5%高くなった、とイメージしてください。次のレッスンでは、経済全体の大きさを測る「GDP」を学びます。

理解度チェック

1 / 3

インフレーション(インフレ)とは何を指す言葉ですか?

学んだ知識で、現実を読む

このレッスンを完了すると、次のニュースの読み解きに挑戦できます。

この概念とつながる他のレッスン

同じ概念を別のコースの視点から学ぶと、知識が地図としてつながります。