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ニュース2026年9月20日

最低賃金、全国平均1177円に——3分の2の地域が『国の目安超え』を選んだ理由

3 行サマリ
  • 厚生労働省は9月3日、2026年度の地域別最低賃金改定額について、全47都道府県の地方審議会
  • による答申が出そろったと発表した。全国加重平均は前年度比56円増の1177円で、昭和53年度
  • 以降で2番目に高い引き上げ幅。33府県が国の示した目安額を上回る答申となり、最高額に対する
  • 最低額の比率も84.8%まで改善(12年連続)。10月1日から12月2日にかけて順次発効する。

このニュースを読むための教養

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労働市場のしくみ
賃金と雇用が需要と供給でどう決まるかという労働市場の基本枠組みを先に知っておくと、最低賃金という『価格の下限』が何を動かすのかが見えやすくなる・約 2 分
まず 2 分で学ぶ
賃金はなぜ上がりにくいか
名目の引き上げ額と実質的な暮らし向きは別物だという視点を先に知っておくと、1177円という数字をどう読むべきかが分かりやすくなる・約 2 分
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教養の視点

厚生労働省は9月3日、2026年度の地域別最低賃金について、全47都道府県の地方審議会による答申が出そろったと発表しました。全国加重平均は前年度から56円増の1177円。これは昭和53年度以降で2番目に大きい引き上げ幅です。10月1日から12月2日にかけて、都道府県ごとに順次発効します。

最低賃金は、企業が労働者に支払える賃金の「下限」を法律で定める制度です。労働市場を需要と供給で考える立場からは、この下限が市場が決める水準より高すぎると、企業の求人(需要)が減り、かえって雇用に響くのではないか、という懸念が繰り返し議論されてきました。今回、国が示した目安額を33の府県が上回る答申を出したのは、それでも賃金を上げなければ人を確保できない、という地方の労働市場の実情が表れた結果とも読めます。

ただし、1177円という数字だけを見て「暮らしが楽になった」と結論づけるのは早計です。賃金の決まり方を考えるうえで欠かせないのが、名目の金額ではなく、物価上昇と比べた実質的な購買力の変化という視点です。最高額(1280円)と最低額(1085円)の比率は84.8%まで縮まり、地域間格差の是正は12年連続で進んでいますが、この引き上げが実質でもプラスになっているかどうかは、また別の指標で確かめる必要があります。

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Q1最低賃金を引き上げるとき、労働市場を「需要と供給」で考える立場が抱く典型的な心配はどれか?
Q2全国平均の最低賃金は1177円で、昭和53年度以降で2番目に大きい引き上げ幅となった。しかし、この『引き上げ額の大きさ』だけで、最低賃金で働く人の暮らしが本当に楽になったかを判断するには、何を確認する必要があるか?

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