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政策のトレードオフ
どんな政策にも代償がある——効果と副作用を同時に見る思考法
この概念を学べるレッスン
- ナッジ——選択を設計する行動経済学入門・約3分
- 財政赤字をめぐる論争経済政策の論点・約2分
- 金融緩和の副作用経済政策の論点・約2分
- 緩和と適応——対策の考え方気候変動の科学入門・約2分
- AIのルールを誰が決めるかAIと社会・約3分
この概念で読むニュース19件
2026年8月5日定番の型
永住の条件に「平均年収以上」——移民を「選ぶ」政策の型で読む
出入国在留管理庁は8月4日、就労制限のない「永住許可」の要件を厳しくするガイドライン改定案を公表した。 収入は日本人世帯の平均年収以上、将来の年金は厚生年金に30年加入した水準相当を原則とし、中級程度の日本語能力なども求める。 生活保護の受給を防ぐことが理由とされ、当事者からは「厳しい」、識者からは「経済的資力のある人に限られる」との声が上がっている。
2026年8月2日定番の型
「コメ余り」でも20県が増産へ——値下がりを呼ぶ「みんなの合理」の読み方
農林水産省の作付け意向調査(6月末時点)で、2026年産の主食用米を岩手・茨城など20県が前年より 増産する見込みと判明した。4月末調査から宮城など7県が増産予想に加わった。生産が順調なら、 高騰していたコメ価格は値下がりする可能性がある。市場は「コメ余り」が懸念される局面にある。
2026年8月1日定番の型
子どもをSNSから締め出す?——「一律の年齢制限」が投げかける三つの問い
こども家庭庁の有識者作業部会が、子どものSNS利用をめぐり「一律の年齢制限」を検討する方針を中間報告書案に追記した。 6月時点では年齢制限への言及を見送っていたが、欧州や韓国などで導入・検討が相次ぐ状況を踏まえた。 政府は年内に議論をまとめる方針で、賛否や具体的な制度設計はこれからの論点となる。
2026年7月29日定番の型
最低賃金の目安は55円上げの1176円——「いくら上げるか」より「どう配るか」で読む
中央最低賃金審議会は7月28日、2026年度の最低賃金の目安を全国加重平均で55円(4.9%)引き上げ、 時給1176円とする答申をまとめた。物価上昇の鈍化を受け、前年の63円は下回った。都市部のAランクは 54円、地方を含むB・Cランクは56円と、水準の低い地域を厚く底上げする配分になった。実際の額は 今後、各都道府県の地方審議会が決め、多くは10月以降に発効する。
2026年7月28日定番の型
食料品の消費税を1%に——「どこを」減税するかで、何が変わるのか
超党派の「社会保障国民会議」は7月27日、消費税減税をめぐる与野党の意見集約を断念した。 議長案は「2027年4月から2年間、食料品の消費税を1%にする」もので、1%分を現金給付で戻して 実質ゼロを目指す案も併記された。野党に慎重論が広がり、最終判断は首相に委ねられる。
2026年7月25日
「副首都」を法律で置く——機能はなぜ一極に集まり、どうすれば散るのか
東京一極集中の是正と、大災害時にも国の機能を保つことを目的にした「副首都」構想の関連法が、 2026年7月24日の参院本会議で賛成123・反対121の2票差で可決・成立した。人口や経済規模など一定の 要件を満たす道府県の申し出を受けて首相が指定し、規制緩和や税制優遇の対象とする。政府は今秋にも指定要件を定める。
2026年7月22日
「危険運転」に初の数値基準——曖昧な言葉を、線で引き直す
危険運転致死傷罪に数値基準を盛り込んだ改正自動車運転処罰法が、7月21日に施行された。 一般道で最高速度の50キロ超、高速道で60キロ超、飲酒は呼気1リットル0.5ミリグラム以上などが対象。 ドリフト走行も新たに加わった。従来の「制御が困難な高速度」など抽象的な要件を数値で明確化する。
2026年7月21日定番の型
骨太方針を閣議決定、消費税減税は「8月上旬めどに」——先送りの理由を財政で読む
政府は21日、経済財政運営の指針「骨太方針2026」を閣議決定した。 焦点だった食料品の消費税減税は結論を出さず、「8月上旬をめどに方針を決定する」と明記して判断を先送りした。 与野党の協議は意見集約に至らず、最終判断は首相に委ねられる形となった。
2026年7月20日定番の型
三菱商事、大豆やトウモロコシで航空燃料へ——「脱炭素の原料」という難問
三菱商事が米穀物大手ADMと組み、大豆やトウモロコシを原料に持続可能な航空燃料(SAF)の生産を検討する。 中西社長は食関連で1000億円規模の投資に言及した。ADMは搾油工場を持つ穀物メジャーで、既存の供給網を生かす狙い。
2026年7月20日定番の型
「ゲノム編集ベビー」を法で禁止——それでも研究は止めない線引き
ゲノム編集などで作ったヒト受精卵を人や動物の胎内に移すことを禁じる法律が参院本会議で可決・成立した。 違反には10年以下の拘禁刑などの罰則。一方で病気の解明を目的とした基礎研究は認め、国への計画届け出を義務づける。
2026年7月19日定番の型
京大が「国際卓越研究大学」に——研究のお金を絞るのか、広げるのか
文部科学省は、京都大学を「国際卓越研究大学」に認定する方針を決めた。東北大学、 東京科学大学に次ぐ3校目で、今年度は200億円程度の助成を見込む。約10兆円規模の ファンドの運用益を、限られた大学に集中して配る制度。
2026年7月18日定番の型
半導体工場に1590億円——「効率」ではなく「安全保障」で読む
経済産業省は7月14日、イスラエルの半導体メーカーが富山県魚津市と新潟県妙高市で進める 生産計画に、最大1590億円を補助すると発表した。作られるのは、光で情報を伝える「光電融合」 技術に欠かせない光通信用半導体。経済安全保障推進法の「特定重要物資」として安定供給を狙う。
2026年7月18日定番の型
「国旗損壊罪」が成立——罰する法を、三つの問いで読む
国旗を損壊する行為を罰する「国旗損壊罪」法が、7月17日の参院本会議で可決・成立した。 自分の所有物であっても、人に著しい不快感を与える方法で国旗を壊すと、2年以下の拘禁刑または 20万円以下の罰金の対象となる。表現の自由や処罰基準の曖昧さをめぐる懸念も指摘されている。
2026年7月14日定番の型
選挙SNS規制の改正法が成立——『中身を裁く』のか『仕組みを問う』のか
選挙時の偽情報やなりすまし対策を柱とする改正法(公職選挙法と情報流通プラットフォーム対処法)が7月13日に成立した。 SNS事業者に選挙への悪影響を減らす対策を義務づけ、年1回その結果を公表させる。 AIで作った画像・動画には「AI利用」の明示を求める。EUの先例を参考にした設計。
2026年7月11日定番の型
改正個人情報保護法が成立——AI開発のためのデータ緩和を、便益と権利の綱引きで読む
改正個人情報保護法が7月10日、参議院本会議で可決・成立した。 AI開発や統計作成に用途を限れば、病歴などの機微な情報も本人同意なしに集めやすくなる。 一方で違反企業から利益相当額を取り立てる課徴金も新設され、緩和と規律を同時に進める。
2026年7月10日定番の型
障害者の法定雇用率が2.7%に——『働く場』は市場に任せて生まれるか
2026年7月1日、民間企業に義務づけられる障害者の法定雇用率が2.5%から2.7%に引き上げられた。 対象は従業員37.5人以上の企業に広がり、達成できない企業(常用労働者100人超)は不足1人あたり月5万円の納付金を納める。 段階的な引き上げの一環で、割当と納付金を組み合わせて雇用を促す仕組みが強まった。
2026年7月8日定番の型
リニア静岡工区、知事が着工を容認 水問題に折り合い
静岡県の鈴木康友知事は7月7日、リニア中央新幹線の静岡工区について県内での着工を容認すると表明した。 着工の前提となる自然環境保全協定をJR東海と結ぶ方針で、約10年争点だった大井川の水資源問題に一定の決着がついた。 品川―名古屋の開業見通しは当初の2027年から2036年以降にずれ込む。
2026年7月6日
EU、鉄鋼に50%関税——保護と自由貿易のトレードオフを読む
EUは7月1日、無関税の輸入枠を超える鉄鋼への関税を25%から50%に引き上げた。 安価な輸入鉄鋼から域内産業を守る狙いだが、EUとEPA(経済連携協定)を結ぶ日本にも及びうる。 日本の経済産業相は影響への懸念を示し「遺憾」と述べた。
2026年6月23日定番の型
続く米関税措置——「効率の貿易」から「安全の貿易」へ
米国の関税措置が続く中、ジェトロは日本企業向けの特設ページで各国の対応状況を随時更新している。 日米間では関税措置をめぐる合意が結ばれ、日本側は米国の戦略産業への大型投資(約80兆円規模)を打ち出した。 企業には調達先の分散などサプライチェーン再編の動きが広がる。